3月1日
高校の卒業式がありました
小学校は卒業と同時に転校することが決まっていたけど泣かなかった
中学校は卒業と同時にみんなとバラバラの高校に入学だったけど泣かなかった
泣かなかったんじゃなくて泣けなかった
一生会えなくなる訳じゃない
何をそんなに悲しむ事があるのだろうか・・・
でも泣いた。
高校の卒業式で泣いてしまった
ここまで来たら泣くもんかと意地を見せていたのに泣いた
吹奏楽の演奏にあわせて体育館に入場
担任の合図で機械のように着席
卒業証書授与
担任が勇ましく生徒ひとりひとりの名前を呼ぶ
BGMにはレミオロメンの『3月9日』
校長の長ったらしい挨拶
形に収まった来賓と在校生代表の祝辞
毎回同じ。
卒業生代表の答辞
女の子が緊張した様子で読み始める
白いスクリーンには3年間撮りためた写真が浮かぶ
ゆっくり変わるスライドショー
答辞の女の子が泣きそうになりながら鼻をすすりながらマイクに声を通す
どこからかすすり泣く声
だんだん重なって
高校3年間だけじゃなくて今までの“全部”を思い出す
泣けてきた
高校だけじゃない
今までの大きなひとくくりとして卒業するんだ
答辞がいつの間にか終わる
先生には秘密にしてた声掛け
『先生ありがとうございました』
照明はまだ薄暗いまま
校歌斉唱
3m離れたところから先生の歌声が聞こえる
そんな一生懸命歌わないでよ
まだ体育館が暗い間に涙を拭きたかったのに
また泣いちゃうよ
もう子供には戻れない
無邪気なままじゃいられない
もっと現実をみないといけない
こども卒業
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